ヒツジ百貨店 | 食パン的美しさ

Antico Setificio Fiorentino

こんにちは。
ヒツジです。

フィレンツェは決して大きな街ではないのに、多くの文化や芸術を排出しました。
特に1400年代からのメディチ家による統治が与えた影響は無限大だと思っております。
16世紀までに作られた文化が、きっと現代にもつながっているのでしょう。

そんなわけで、今日はフィレンツェのシルク工房をご紹介したいと思います。
1786年創業、Antico Setificio Fiorentino(アンティコ・セティフィーチョ・フィオレンティーノ)です。
残念ながらわたくしは行ったことがないのですが、次回フィレンツェに行くことがあれば絶対に行きたいのです。
古い歴史のつまったフィレンツェといえど、200年以上も続いている工房はそう多くはありません。
イタリア国内におけるシルクの生産は12世紀に始まりましたが、恐らくその時の工房はもはや残っていないのではないでしょうか。
現存するイタリア最古?のシルク工房だと思います。

ASFはプリーツネクタイで有名なステファノリッチグループに属しています。
レオナルド・ダヴィンチの設計を元にして作られた織り機を使っているところなんてここだけでしょう。
そう考えると創業は200年ちょっとだけれども、500年前の精神が未だに生きているように思えてしまいます。

先日コインケースの記事でご紹介しましたペローニもそうですが、ASFもシルクの復元・再生活動をしております。
近年ではデンマークのロイヤルパレスや、モスクワのクレムリン宮殿内の修復にも参加しました。
一つの街の工房が世界的なプロジェクトに参加するなんて、日本じゃなかなか考えられないですよね。
こういった活動はとても評価できますし、わたくしも身分不相応ながら製品を購入させていただきたくなってしまいます。

工房にはショップ的なスペースがあり、小物なども購入できるようですがどうやら要予約です。
すごくしっかりした生地っぽいので、カーテン用とかに良いかもしれませんね。


さて、そんな素晴らしいASFですが、ショップを持っていないことからも個人向けの販売よりも企業向けの方が多いのでしょう。
ふと、昔フィレンツェで購入したポーチを思い出しました。
こちらです。
614.jpg


チェッレリーニで購入したのですが、革工房であるのにもかかわらず外側がシルクなのです。
ちなみにライニングはチンギアーレです。
素材に強いこだわりを持つチェッレリーニが使うシルクがどこのものであるのか。
ASFのシルクかは不明ですが、そうであって欲しいなと思うのです。
写真ではうまく伝わらないかもしれませんが、このしっかり織られている感と鈍くて上品な光沢はただものではないオーラを放っております。
既製品ではほぼ見ない素材ですので、オーダー品の残り生地で作ったものかもしれません。
そうなるとシルクを使ってオーダーも受けてくれるのか、ということになってきます。
そうなるとわたくしの妄想もさらに膨らんでくるわけです。
あまりダメージを受けない小物が良いので、ポーチはナイスチョイスですね。
あとは財布の外装とかってどうなのでしょうか。
外装がシルクで内装がレザーなんて見たことありません。
逆はエルメスが作っているのですが、シルクの特性上内装の方が適しているのでしょうか?
ASFのシルクインなんて垂涎物です。



ASFは今日も夢を織ります。
素晴らしい!!


写真はダヴィンチの設計を元に作られた織り機です。
645.jpg



それではまた!!

Posted by ヒツジ

2 Comments

Aya says...""
こんにちは。
素敵なポーチですね。珍しいし。昔パリの古道具屋で買った18世紀の貴族の家の絹のカーテン生地に似た織なので
インテリア用のファブリックのように思われます。ヴェネチアにベビラクアとか言う絹ビロードの老舗があるようで、それに匹敵する伝統がフィレンツェにもあるんだと思いました。品物考えると楽しいですね‼︎日本にいたとき着物好きだったので帯、和服に合わせる鞄、和文化に関わるケース類(たび、扇子入れなど)をオーダーしたいなと思ってしまいます。古布なら仕覆にもなるし、革と同じかそれ以上に布は楽しい‼︎
2014.08.08 05:05 | URL | #- [edit]
ヒツジ says...""
Aya 様


こんにちは。
こういうポーチってありそうでなかなかない?のです。
見た瞬間に気に入って購入したのを思い出しました。
18世紀の貴族の家の絹のカーテン生地とは、聞いただけで欲しくなっちゃいます。
そういうお買物が出来るのはヨーロッパならではだと思います。
ベビラクア、御恥ずかしながら存じませんでした。
調べてみます!

お着物もお召しになるのですね。
和装の際に某ブランドのバッグを持っている方はよく見ますが、上質な布帛の和装小物を持っている方はほぼ見かけません。
布も奥が深いですよね。
わたくしも天然素材に限りますが、大好きです!
2014.08.10 00:33 | URL | #- [edit]

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